このような症状はありませんか?
- ●便秘と便秘を繰り返す
- ●お腹が張っている感じがする
- ●おならがよく出る
- ●残便感がある
- ●腹部の不快感
- ●下腹部痛がある
上記のような症状に当てはまる方は「過敏性腸症候群(IBS)」の可能性があります。
腹痛や便通異常の際はすぐに専門医にご相談ください。
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群とは消化器疾患の一つで、何らかの理由で腸が正常に機能しなくなり、下痢や便秘などの症状を引き起こす疾患です。別名「IBS」とも言われる疾患です。原因ははっきりと分かっておりませんが、ストレスや緊張状態により発症することが多いとされています。
近年のストレス社会において、罹患者は年々増加傾向にあり、特に20代30代といった若い方の発症も増えてきております。国内においては10人に1人の割合で発症しており、誰にでも発症する可能性のある疾患です。決して他人事の疾患ではありませんので、注意が必要です。
過敏性腸症候群の4つのタイプ
過敏性腸症候群には、便の形状と頻度から4タイプに区分することができます。
便秘型
女性に多いタイプで、ウサギの糞のようにコロコロとした小さくて硬い便が特徴です。
下痢型
水のような下痢を引きおこすタイプで、主に男性に多いとされています。特に外出時にトイレに間に合わないほどの下痢症状でお困りの方は、ぜひお早めに医療機関の受診をお勧めします。
混合型
便秘と下痢を繰り返すタイプで、上述した下痢と便秘の症状が同じような頻度で起こります。
分類不能型
上記3タイプとは異なる症状が現れます。特に腹部の張る感じやおならがよく出るといった症状があります。
原因
過敏性腸症候群はその発症原因がはっきりと解明されてはいません。しかしながら、腸の機能障害によるものと考えられております。主には、ストレスや食生活、細菌・ウイルス等が原因となり、腸の機能障害を引き起こしている場合が多いです。
過敏性腸症候群の疑いがある場合は、その治療方法を定めるためにも、まず検査を行い、原因究明を行うことが必要です。
検査方法
過敏性腸症候群の検査方法は次の通りです。
●大腸カメラ検査
肛門からスコープを挿入し大腸内部を観察することができる検査です。腸内を直接観察することで、病変や疾患の有無を調べることができます。
治療方法
当院では過敏性腸症候群(IBS)の方に対して次の治療方法に対応しております。
●生活習慣の改善
- 食習慣の改善
- 毎日3食、バランスの良い食事を規則正しく摂るようにしましょう。また、暴飲暴食や間食の取り過ぎを避けるようにしましょう。またアルコールの摂取も控えるようにすることが重要です。
- 生活習慣の改善
- 十分な睡眠時間を確保してください。また、喫煙をされている方は禁煙を心掛けてください。排便も定期的に行うようにコントロールできると理想です。
- ストレスとの向き合い方
- ストレスそのものの原因を取り除くことは難しいですが、ストレスをいかに解消するかが重要です。日頃から軽い運動や、映画鑑賞、読書など、ご自身の趣味の時間を大切にしてください。ストレスを軽減させることもIBS改善の鍵です。
過敏性腸症候群は日頃の生活習慣を改善することで、症状緩和を図ることができる疾患です。当院では専門医が患者様の食生活や運動、ストレスを軽減する生活等、患者様のスタイルにあった治療方法を提案いたします。
●薬物療法
患者様の症状に合わせたお薬を処方いたします。 例えば、下痢型の患者様に対しては、腸の蠕動を抑え腹痛を改善する抗コリン薬と整腸薬を、便秘型の患者様であれば、抗コリン薬と緩下薬を併用するなど調整いたします。混合型やその他の型の場合も、適切なお薬を処方いたしますのでご安心ください。
患者様一人ひとりにあった治療方法を消化器専門医がご提案いたします。
治療・改善に向けて一緒に向き合って参ります。
過敏性腸症候群の方は当院の消化器専門外来へお越しください
とし内科では過敏性腸症候群を診察する専門外来があります。医師やスタッフが親身に対応させていただきます。まずはお気軽にご連絡ください。